スマート図書館実現に向け、ウォークスルー型の図書自動貸出システムを構築
図書館利用者の利便性向上と施設運営の効率化を実現
●通り抜けで貸出完了の図書館
和歌山県有田川町と富士通マーケティングは12月26日、スマート図書館の実現に向け、ICタグを活用した「ウォークスルー型図書自動貸出システム」を構築し、2020年1月7日より運用を開始すると発表した。同システムは、利用者が利用者カードと図書を持って、施設に設置されたICタグ読取ゲートを通過するだけで貸出手続きを完了させるもの。読取ゲートは、高い認識率を実現させるため、実証実験を重ねオリジナルで制作した。自動返却ポストと組合せることで、利用者の利便性向上と図書施設運営の効率化を目指す。
利用者は、バッグに利用者カードを入れたまま、借りたい本を持って読取ゲートを通過するだけで、簡単に貸出手続きが完了し、登録されたメールアドレスにお知らせが届く。また、返却時は自動返却ポストを利用することで、貸出と返却手続きの両方で貸し出しカウンターに立ち寄る必要がないため、プライバシー保護にも効果があるという。従来はカウンターで行っていた貸出と返却手続きをセルフ化することで、職員の窓口業務を大幅に削減することも見込まれている。
※株式会社富士通マーケティングWEB参照